香りはとても穏やかで「伯楽星」よりドライで静かな味わいです。
綺麗で繊細な中にもしっかりと存在感があり「白鶴錦」の奥深さを感じます。
グラスを軽く回してみると白桃に似た上品な上立香が鼻を抜け、口に含んだ瞬間に青リンゴを思わせる若々しく溌溂とした味わいが広がります。
最初の一杯というよりは後半の"おかわりを目的としたさらり酒"”箸休め”といったポジションの日本酒です。
これからの猛暑の中で"綺麗で美しい、控えめな究極の食中酒"として活躍すること間違いなし。
夏に旬をむかえる岩牡蠣や鱧、また夏野菜とも相性が良いですので、是非お楽しみ下さい!
【新澤醸造店】
愛宕の松・伯楽星を醸す新澤醸造店の創業は、1873年(明治3年)。
地元銘柄である「愛宕の松」は、荒城の月の詩人・土井晩翠が“館山の頂開く酒むしろ愛宕の松の薫いみくじ”と詠むほど愛飲したお酒でもあります。
2002年(平成14年)には現蔵元の新澤巌夫氏が宮城県最年少杜氏に就任し、同年には“究極の食中酒”をコンセプトにした新たなブランド「伯楽星」を立ち上げ、甘みを抑えたシャープな味わいに酔いしれる方が増加。
既存銘柄「愛宕の松」は、宮城県産米と宮城酵母にこだわるオール宮城を極めたお酒に対し「伯楽星」は、食を引き立てる名脇役に徹するお酒をコンセプトにあくまでも主役は食事であり、それに寄り添い飲み飽きしないお酒を追求した賜物である。